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皆さんこんにちは!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っている
合同会社TSF、更新担当の富山です。
梅雨の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
雨音に季節の移ろいを感じる今日この頃です。
今月からブログ更新を頑張っていきます!
目次
昼間は静かに見える線路の上――でもその裏側で、深夜になると別の顔を持ち始めます。
昼には通勤や通学の乗客を乗せて何事もなく走っていた電車。
その安全と快適を支えるために、毎晩、終電後から始発までの数時間だけ動き出す影の作業員たちがいるのです。
その名も「夜間鉄道改修工事」。
私たちの仕事の全貌を、今回から8回にわたってたっぷりご紹介していきます!
一般の方々にとって、線路というのは「ただの鉄の道」に見えるかもしれません。
でも、実はあの下には複雑な構造が広がっており、微妙な歪みやズレが事故につながることもある、非常に繊細な構造物なんです。
しかし、昼間の線路にはひっきりなしに電車が通っており、メンテナンスや修理のために“閉鎖”するなんてとてもできません。
だからこそ――
私たちの作業時間は、電車の運行が完全に止まった深夜から、始発が走る前までの間だけ。
いわゆる「作業可能時間」は、25:00(深夜1時)〜28:00(朝4時)。
およそ3時間――このわずかな時間で、私たちは“完璧な仕事”を求められています。
この時間は、鉄道工事にとっての“ゴールデンタイム”。
全員が秒単位で動き、1分の遅れも許されない状況で作業を遂行します。
「線路の修理」と聞いても、なんだか漠然としていてピンとこないかもしれません。
でも実際には、ひとつの現場で多種多様な作業が同時に進行しているんです。
たとえば、以下のような作業が代表的です:
長年使用して摩耗や変形が進んだレールを、新品に交換します。
ミリ単位の精度で設置する必要があり、重機と職人の連携が命。
線路を支える木製またはコンクリート製の“枕木”。これも劣化すれば交換対象。
耐久性の要となる部材なので、目視点検とハンマーによる音響検査で劣化状況を判断します。
線路の下には、砂利(バラスト)が敷かれています。
これがレールの揺れを吸収し、水はけを良くし、安定性を保っています。
バラストの補充・締固め・再整地も重要な作業のひとつ。
老朽化した踏切の板や警報機の交換、舗装のし直し。
地域住民の生活に直結する工事なので、丁寧かつ迅速な作業が求められます。
駅のホームのコンクリートが劣化したり、端部に段差が生じていると、乗降に支障が出ます。
深夜に型枠を組んでコンクリートを流し込む「夜間打設作業」も行います。
「えっ? そんな大掛かりな作業を、たった3時間で本当にできるの?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも、私たちはやるんです。いや、“やらなければならない”のです。
どうしてそれが可能なのか?
その答えは、
✅ 圧倒的な事前準備
✅ 緻密な時間管理と役割分担
✅ 経験豊富な人材と連携力
✅ 現場に最適化された機械と道具
現場に入る前の段階で、機材の配置、通行規制の計画、作業範囲の寸法、応援班の位置まですべてシミュレーション済み。
“夜の数時間”という制限があるからこそ、1分1秒を無駄にしない緻密な段取り力が求められます。
私たちは冗談半分で「3時間で終わらなければ、始発が来る」なんて言ったりもします。
でも実際は、それが笑えないくらいシビアな現場。始発が走れなければ、鉄道会社にも、利用者にも多大な影響が出るんです。
だからこそ、「絶対に間に合わせる」ために、事前の準備に何時間もかけ、現場では秒単位で動いているのです。
鉄道が毎日安全に走ること。
それは「当たり前」に思えるかもしれませんが、実はその“当たり前”は、夜のうちにしっかりと守られているのです。
1本のレール、1つのボルト、1センチのズレも見逃さずに、
私たちは夜の街を静かに、でも力強く守っています。
次回【第2回:作業開始は終電後!夜間工事の一日の流れ】では、実際に25時から始まる私たちの作業の流れを、より具体的に紹介します!
「どんなふうに動いてるの?」
「眠気対策は?」
そんな裏話も交えながらお届けしますので、ぜひお楽しみに!
合同会社TSFでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!