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皆さんこんにちは!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っている
合同会社TSF、更新担当の富山です。
本シリーズの第2回では、**実際の夜間鉄道改修工事の「1日の流れ」**をご紹介します。
ただし「1日」といっても、私たちの世界では“日付が変わってからが始まり”。
そう、作業は25時(=深夜1時)からが本番なのです!
「25時スタートって、どんな生活してるの?」
「眠くならないの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。今回は、夜勤で生きるリアルな現場の24時間をご案内します!
夜間作業員の“出勤時間”は、ちょうど日付が変わった深夜0時ごろ。
資材置場や詰所、駅裏の作業ヤードなど、チームごとに指定された場所に集合します。
この時間に行うのは、
出席確認(点呼)
体調チェック
当日の作業内容の最終共有
作業エリア・危険ポイントの確認(KY活動)
装備チェック(ヘルメット/反射ベスト/工具/ライト類)
中でも重要なのが**「安全確認」と「連絡系統の確認」**。
たった数時間の作業とはいえ、事故を起こせば電車が止まるだけでなく、多くの人の生活に影響を与えてしまいます。だからこそ、この確認は手抜きなしで真剣勝負です。
25時(=午前1時)からの作業に備え、終電通過後のタイミングで現場への移動が始まります。
移動に使うのは、道路も線路も走れるハイブリッド車両である**軌陸車(きりくしゃ)**や、資材を満載した大型トラック。
この時、作業エリアの照明(投光器)の設置も始まります。
夜の線路は真っ暗。明るさがないと、ネジ1本すら見つけられません。
照明を設置する班、警備を担当する班、資材の準備を進める班――全員が秒単位で動き出します。
ついに運行管理センターから「列車進入なし」の信号が入り、線路上に立ち入る許可が出ました!
さあ、ここから“2時間半の本気”が始まります。
作業内容は日によって異なりますが、たとえば…
古いレールを切断(火花が散る!)
クレーンで吊り上げ、撤去
新しいレールを敷設・位置調整
ボルトや溶接で接合
微調整・確認・清掃
バラスト(砂利)をスコップや専用機械でかき出す
新しい砂利を均一に投入
軌道の高さ・水平を調整(ミリ単位!)
転圧してガッチリ固める
この時間は**「集中力とスピード」のバランス**が最も求められます。
ちょっとした声かけのミスや、工具の置き忘れが重大事故につながることも。
だからこそ、「声出し」「指差呼称」「役割分担」「見える化された時間管理」で、
全員が一丸となって“同じ時間に同じ方向を見て”作業を進めます。
作業終了まであと30分。
この時間から「撤収モード」に入ります。
使用した工具や機材の整理・撤去
ボルトや資材の“落とし物”がないか最終確認
点灯器・コード類の巻き取り
現場の清掃(ごみや砂利の残りを撤去)
撤収中も気は抜けません。
なぜなら、線路上に1つでも異物が残っていれば、始発が走れなくなるからです。
最後に現場責任者・検査員が線路の安全確認を行い、異常がなければ「開放」の連絡を送ります。
これでようやく、“鉄道が動く日常”が戻ってくるのです。
「今日も無事に終わったな」
「始発は間に合う」
その一瞬が、夜勤組にとって何よりの達成感です。
撤収後、皆が現場事務所に戻ってくる頃には、空が白んでいます。
ヘルメットを外し、ホッと一息。
「おつかれさま!」「今日、よかったよ!」と声をかけ合い、夜の仕事は終了です。
その後はそれぞれの“リズム”で休息をとります。
朝ごはんを食べてから寝る人
帰ってすぐ寝る人
軽く散歩してから仮眠に入る人
生活サイクルは“昼夜逆転”ですが、仲間との信頼関係、現場の充実感、そして公共の安全を守る誇りが、この仕事の大きな魅力です。
次回もお楽しみに!
合同会社TSFでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っている
合同会社TSF、更新担当の富山です。
梅雨の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
雨音に季節の移ろいを感じる今日この頃です。
今月からブログ更新を頑張っていきます!
昼間は静かに見える線路の上――でもその裏側で、深夜になると別の顔を持ち始めます。
昼には通勤や通学の乗客を乗せて何事もなく走っていた電車。
その安全と快適を支えるために、毎晩、終電後から始発までの数時間だけ動き出す影の作業員たちがいるのです。
その名も「夜間鉄道改修工事」。
私たちの仕事の全貌を、今回から8回にわたってたっぷりご紹介していきます!
一般の方々にとって、線路というのは「ただの鉄の道」に見えるかもしれません。
でも、実はあの下には複雑な構造が広がっており、微妙な歪みやズレが事故につながることもある、非常に繊細な構造物なんです。
しかし、昼間の線路にはひっきりなしに電車が通っており、メンテナンスや修理のために“閉鎖”するなんてとてもできません。
だからこそ――
私たちの作業時間は、電車の運行が完全に止まった深夜から、始発が走る前までの間だけ。
いわゆる「作業可能時間」は、25:00(深夜1時)〜28:00(朝4時)。
およそ3時間――このわずかな時間で、私たちは“完璧な仕事”を求められています。
この時間は、鉄道工事にとっての“ゴールデンタイム”。
全員が秒単位で動き、1分の遅れも許されない状況で作業を遂行します。
「線路の修理」と聞いても、なんだか漠然としていてピンとこないかもしれません。
でも実際には、ひとつの現場で多種多様な作業が同時に進行しているんです。
たとえば、以下のような作業が代表的です:
長年使用して摩耗や変形が進んだレールを、新品に交換します。
ミリ単位の精度で設置する必要があり、重機と職人の連携が命。
線路を支える木製またはコンクリート製の“枕木”。これも劣化すれば交換対象。
耐久性の要となる部材なので、目視点検とハンマーによる音響検査で劣化状況を判断します。
線路の下には、砂利(バラスト)が敷かれています。
これがレールの揺れを吸収し、水はけを良くし、安定性を保っています。
バラストの補充・締固め・再整地も重要な作業のひとつ。
老朽化した踏切の板や警報機の交換、舗装のし直し。
地域住民の生活に直結する工事なので、丁寧かつ迅速な作業が求められます。
駅のホームのコンクリートが劣化したり、端部に段差が生じていると、乗降に支障が出ます。
深夜に型枠を組んでコンクリートを流し込む「夜間打設作業」も行います。
「えっ? そんな大掛かりな作業を、たった3時間で本当にできるの?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも、私たちはやるんです。いや、“やらなければならない”のです。
どうしてそれが可能なのか?
その答えは、
✅ 圧倒的な事前準備
✅ 緻密な時間管理と役割分担
✅ 経験豊富な人材と連携力
✅ 現場に最適化された機械と道具
現場に入る前の段階で、機材の配置、通行規制の計画、作業範囲の寸法、応援班の位置まですべてシミュレーション済み。
“夜の数時間”という制限があるからこそ、1分1秒を無駄にしない緻密な段取り力が求められます。
私たちは冗談半分で「3時間で終わらなければ、始発が来る」なんて言ったりもします。
でも実際は、それが笑えないくらいシビアな現場。始発が走れなければ、鉄道会社にも、利用者にも多大な影響が出るんです。
だからこそ、「絶対に間に合わせる」ために、事前の準備に何時間もかけ、現場では秒単位で動いているのです。
鉄道が毎日安全に走ること。
それは「当たり前」に思えるかもしれませんが、実はその“当たり前”は、夜のうちにしっかりと守られているのです。
1本のレール、1つのボルト、1センチのズレも見逃さずに、
私たちは夜の街を静かに、でも力強く守っています。
次回【第2回:作業開始は終電後!夜間工事の一日の流れ】では、実際に25時から始まる私たちの作業の流れを、より具体的に紹介します!
「どんなふうに動いてるの?」
「眠気対策は?」
そんな裏話も交えながらお届けしますので、ぜひお楽しみに!
合同会社TSFでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
東京都江東区を拠点に夜間駅工事、パチンコ・スロット入れ替え作業などを行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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